touta1107の日記

大学院修士課程を修了し、この度社会人となりました。

【音楽】今年よく聞いた、映画のサントラなど

 

 もうすぐ2013年も終わってしまうということで、とりあえず今年見た映画の中で、特によく聞いたサウンドトラックをば。

 やはり映画を見て、その内容にシンパシーを感じたり、その他もろもろのよい体験を得られるものには、音楽というのはやはり欠かせないものです。

 

 

1.コラテラル

 まず「コラテラル」。割と最近たまたま見る機会があったのですが、映画としても極めて魅力的なものでもあります。(トムクルーズ主演にしては。) ということで、三つ選曲して聴いております。

 

 一曲目。「Paul Oakenfold - Ready Steady Go


Paul Oakenfold - Ready Steady Go (Original ...

 クラブの雑踏シーンのなかで、銃撃戦を交えるときに結構長時間流れる音楽です。そこそこにクール。マッドデイモンの「ボーンアイデンティティ」でも使われているらしいのですが、一体どこで流れるのかな。

 

 二曲目。「Audioslave - Shadow on the Sun」

 
Audioslave - Shadow on the Sun [HQ] - YouTube

 クラブを出た後、主演の二人がタクシーに戻り、そのうち一人が自分の人生を自省してみるシーンで流れるのがこの曲。有名なバンドのようですが、この映画のサントラを聴いてみて、初めて知りました。

 三曲目。「Destino De Abril - Green Car Motel」


Destino de Abril - Green Car Motel - YouTube

 最後にこの曲。映画のエンディングに流れる曲です。この何ともいえないナードな感じの曲をエンディングに持ってくることで、主演二人の立ち位置が、どのようなものであるのかがはっきりと総括されています。見た方であれば、映画のストーリーと相まって、殺し屋とタクシードライバーのそれぞれの生きざまを感じてくれ、と言わんばかりの曲に聞こえてきます。(それにしてもなんていい曲なんや!しびれます。)

 

2.500日のサマー

 だいぶ前にみたものの、今年になってサントラを聴くようになりました。映画に関してもはや何かコメントするまでもないような人気作品ですが、男性の女性に抱くロマンチズムが如何に貧弱で、しかしにもかかわらず、男女の恋愛関係にはこの狭隘なロマンチズムが必要でもあるということを強烈に打ち出した映画です。

 

一曲目。「Bad Kids -The Black Kids」


Bad Kids 04 - (500) Days Of Summer - YouTube

 社内パーティーの時何気なく流れている、よい曲。

二曲目。「Please, Please, Please Let Me Get What I Want - The Smiths 」


The Smiths - Please, Please, Please, Let Me Get ...

 トム(主人公)がサマー(ヒロイン)に対してセックスアピールしようとした楽曲。にして自意識バリバリ系のブリティッシュ・ポップ。この曲のせいで、トムの恋愛に対する態度が批判されがち。

三曲目。「Sweet Disposition - The Temper Trap

 
The Temper Trap - Sweet Disposition [OFFICIAL ...

 というかそもそもこの映画自体、上に書いたようにヘタレ男子の妄想映画として勘違いされている部分がありますが、この「sweet dispotision」のおかげで、そのような側面だけではないことがはっきりします。

 例えばこの曲、中盤以降の西日が差し込む電車で、主演二人が楽しそうに話している描写とともに流れます。(その前に別シーンで一度流れましたが。)夕方の西日の中、これほどまでに特定の女性とそのお互いの関係を楽しみながら、互いに存在の輝きを放つことができることの世界がある、という、まさに言い換えれば、狭隘な男性的ロマンチズムがそこにあるからこそ、そのような輝きのある世界体験ができるということを示唆しています。

 

3.アドベンチャーランドへようこそ

 ジェシー・アイゼンバーグ主演の映画。80年代のアメリカ郊外で、夢のある生活が音を立てて崩れていくという事態を、「遊園地の儚さと脆さ」をメタファーに用いて描いたものでもあります。ということも相まって、80年代の明るくもどこか空しさを抱えているロックミュージックばかりがサウンドトラックとして選定されています。

 

一曲目。「The Outfield - Your Love」


Your Love - The Outfield/Adventureland OST - YouTube

 いつ流れるか忘れましたが、この誰が作ったかもわからぬ変なPVでも何かいい感じです。歌詞も良い。夜聴くと良い。

二曲目。「Crowded House - Don't Dream It's Over 」


Crowded House - Don't Dream It's Over - YouTube

 遊園地で花火を見ながら、主演二人がいい感じになるときの曲。歌詞が何とも言えないくらいによい。これも夜聴くとよい。

 

三曲目。「inxs - don't change」

 
inxs - don't change - YouTube

 エンディングにて流れるこの曲。まさにこの映画を象徴するかのような歌詞になっていて、映画を見てしまうと、冒頭に書いた映画のテーマ設定に沿ってしか聴けない良曲。例えば歌詞中に出てくる一節、「The sky above won't fall down See no evil in all direction」。この一節は、映画に関連させて言えば、まさに今、現に生きている日常に対して何らかの終末(すなわち救済)が訪れることはないし、そして似たような系列の概念としての悪魔でさえ現れない、というすさまじくグロテスクな郊外の(あるいは地方の)様相を示しているように思われます。何にせよ素晴らしく良い曲。

 

4.ドライヴ

 主人公がクールだったこと以外、もうほとんど内容は覚えていない。けれども音楽は凄まじく響くものがあったので。

一曲目。「College & Electric Youth - A Real Hero (Drive Original Movie Soundtrack)」


College & Electric Youth - A Real Hero (Drive ...

 

二曲目。「Under your spell」


Desire - Under Your Spell - YouTube

 

三曲目。「Kavinsky - Nightcall (Drive Original Movie Soundtrack)」


Kavinsky - Nightcall (Drive Original Movie ...

  一番この曲をよく聴きました。いまだにナイトコールなる真意が分からずに想いを馳せながら聞き流しています。

 

5.キャビン・フィーバー2

 「キャビンフィーバー」の続編。コメントすべきことはない映画な気がしますが、中でも面白い曲が一曲。


Patrick Hernandez - Born To Be Alive [Extended ...

 ダンスパーティーの時に水を媒介にして感染が広がるときに流れる、映画的には危ない曲。結構昔流行ったみたいらしいです。いい感じのテンションの曲。