【読書】ここ最近読んだ本など
・結局フォイエルバッハってなんだったの?的な本。フォイエルバッハは実は唯物論の体裁を採っているものの、基本的に愛とか言い出すので実は観念論だった!という何の意味があるか分からない、読む価値はなくはないけれども、あまり意義の少ない本。
・割りと雑にユダヤ人を扱ったあと、「人権」と「公民権」の解離を話題にしつつ疎外論的な課題にあげます。前者は「市民社会」に、後者は「政治的領域」にて扱われる概念らしいです。ともにこれらを考えねばならぬ、プロレタリアと、みたいなそんな本。「オム」と「シトワイヤン」ですね、訳者いわくフランスでの文脈とは違うらしいですが。
・何の目的があって出版されたのか意味不明。ひどい、ノーコメンツ。
- 作者: グレゴリーベイトソン,Gregory Bateson,佐藤良明
- 出版社/メーカー: 新思索社
- 発売日: 2006/11
- メディア: 単行本
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・序盤は著者ベイトソンの愚痴ばっかり。とはいえ、中盤の「精神」の定義辺りから学際的な諸説を説明してくれるので、すごく意義があり、よい。 生物学的な説明も、比較的わかりやすい。また、部分的に(コミュニケーションに関する)相互作用のシステムを、論理階型で記述しようとしていて、社会学的な記述形式とはかなり違う。ラッセルのタイプ理論の受け売りだけではなさそうである(ベイトソンのメタ,コンテクスト,などの用法を見れば当然ではあるが)。とりあえず後日詳細を書きたいです。 (というかカバーデザインがひどい、昔のものもひどい。この出版社のセンスやばい。)
神話と科学―ヨーロッパ知識社会 世紀末~20世紀 (岩波現代文庫)
- 作者: 上山安敏
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2001/10/16
- メディア: 文庫
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・モデルネ、モデルネとうるさい本。近代そのもののなかに、反近代的なものや、まさに進歩的だと今になって揶揄されるような近代的なものと種類の違う近代的なものを見る本。母性の話は貴重だと思われるが、ウェーバーとゲオルゲの対比で全部解決してしまった。おしまい。
・難解。言葉がおかしい、訳者。